□鍼灸師はどんなことを勉強してきたの?

「鍼灸って危なくない?」「東洋医学ってなんとなく怪しい?」
そんなイメージをお持ちの方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。

実は、鍼灸師は「国家資格」であり、厚生労働省指定の専門学校や大学で3年間にわたって医療系の専門的な勉強を重ねた上で、国家試験に合格してはじめて施術を行うことができます。医療系の国家資格の中では、東洋医学を専門とするほぼ唯一の資格とされています。

この記事では、鍼灸師がどのようなことを学んできたのか、簡単にご紹介したいと思います。

東洋医学の知識

鍼灸師は「東洋医学」の考え方や身体にある「ツボ」について学んでいます。

たとえば、問診や脈・腹・舌の状態を通して、身体全体の気・血・水の過不足やバランスを把握し、「どこにアプローチすれば、気・血・水が整い患者さんの自然治癒力が発揮されるか」を考えて施術します。

このような東洋医学の視点は、
「検査結果に異常はないけど体調がすぐれない」「はっきり原因がわからないけど症状がある」というような状態にも対応できる特徴があります。
東洋医学は西洋医学と違ってはっきりメカニズムが説明しにくい部分も多いですが、古くからの経験知をもとにした学問です。

解剖学・生理学・病理学など、西洋医学の知識

ここまでで鍼灸師は東洋医学に詳しいと述べましたが、
実は鍼灸師は、お医者さんほど専門的ではありませんが、
解剖学(体のつくり)や生理学(体のしくみ)、病理学(病気のしくみ)などの医学的知識を学んでいます。

具体的には、骨、筋肉、脳、内臓、神経などの構造と働きや、消化器疾患・婦人科疾患・整形外科疾患といったさまざまな病気の特徴やリスクについても広く学びます。

これは、施術の対象になるかどうか、また、病院への受診を勧めるべき状態かどうかを見極めるために必要な知識です。
また、触診によって骨や筋肉を調べ、どの部分が原因かを推定する訓練をしています。

西洋医学と、東洋医学どちらか一方に偏ることなく、両方の視点をもって体を見ていくのが、鍼灸師の特徴です。

最後に

「鍼灸ってよく分からない」「本当に安全?」
そんな不安を感じていた方にも、少しでも安心して施術を受けていただけるように、
こうした知識や背景もお伝えしたいと思って書きました。