□生理不順・生理痛の鍼灸治療はどんなもの?女性におすすめの東洋医学

生理不順

冷えやストレス、生活環境の変化などによってホルモンバランスが乱れると、生理が遅れたり、周期が不安定になることがあります。

鍼灸では、女性ホルモンの調整に関わる「脳(視床下部・下垂体)」と「卵巣」の働きを整えるサポートができ、生理不順の改善に効果が期待できます。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方へ

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)が改善する可能性もあります。
研究では、8回程度の鍼灸治療で多嚢胞性卵巣症候群の患者様の60%に成熟卵胞や排卵が認められたと報告されています。*

生理痛

子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因の生理痛にも、病気がなくても毎月つらい生理痛にも、鍼灸は効果があります。疾患がある場合は、病院での治療と併用して行うことが望ましいですが、鍼灸を続けることで痛み止めの回数を減らせたケースもあります。

たとえば、チョコレート嚢胞や子宮腺筋症がある方でも、週1回の施術を2か月ほど継続することで、鎮痛剤がほとんど必要なくなった例もあります(※個人差があります)。

治療の方針

鍼灸では、お一人おひとりの体質や症状に合わせて、以下のようなアプローチを行います。

– 気や血を補う:体力や血の巡りが不足している方には、それを補う治療を行います。
– 気の流れを整える:ストレスなどで気の巡りが滞っている方には、巡りを改善する施術をします。
– 冷えの改善:骨盤内の臓器(子宮・卵巣)の血流をよくすることで、冷えや痛みを和らげます。
– 自律神経の調整:ホルモンバランスの乱れの背景には自律神経の不調も関わっており、自律神経の働きを整えます。

その他の症状:生理中の腰痛

生理中はプロスタグランジンという物質が増え、血管が収縮することで血行が悪くなり、腰痛になりやすいです。また、リラキシンという靭帯を緩めるホルモンも分泌されるため、仙骨(腰の下の方)が痛くなることもあります。鍼灸で血行を良くしたり鎮痛効果を引き出すことで、症状の緩和が期待できます。

参考資料
『鍼灸療法技術ガイドII』
矢野忠 編著『レディース鍼灸』
*磯部 徹. 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に対する鍼治療の有効性. 漢方と診療. 2013;64(6):326-329.

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